建設コンサルタント
インフラ施設というものは、非常に多岐に亘っています。普段何気なく通っている道路や橋、目に映る川や地下に隠れて見ることもない水道や下水道、子どもたちが集う公園など、皆あたりまえのように「そこ」に存在していますが、考えてみるとどれも私たちの暮らしの中に不可欠な、重要な役割を果たしているものばかりです。
当社では豊富な知識と幅広い知見によって、それらを造るための計画立案や設計、また造られた施設を安全に永く使っていくための調査や点検を行っています。
河川、砂防部門
近年では梅雨期の集中豪雨や台風などにより、河川の氾濫や土砂災害が多く発生し、被害の状況も甚大なものになっています。令和2年7月豪雨では、熊本県を流れる球磨川水系・計13箇所で氾濫・決壊が起こり約1,060ヘクタールが浸水、熊本県だけで死者・行方不明者が67人にも上りました。尊い人命や財産が失われることのないよう、治水施設としての河川改修や、土砂災害を防ぐための崖地の保護などが必要です。
また水質汚濁を防ぎ、生物にやさしく、流れる水に人々がアプローチしやすい空間を創出することも、今の河川整備における重要なテーマです。
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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相模原市 | 一級河川道保川護岸詳細設計委託 | 崖下からの豊富な湧水と、良好な水質に支えられた植生、さらにホタルに代表される希少な水生生物により、優れた自然環境を有する道保川は、「ふるさとの川整備モデル事業」の最上流部に位置し、「多自然型川づくり」に主眼をおいて計画した。 「ふるさとにホタルとびかう湧水の川」を基本テーマに、「清らかな水湧く 生き物を守り育む ふるさとの心を映す」道保川を理念に掲げ、細部までこだわった設計を行った。 |
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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神奈川県 | 河川再生工事(公共)1-1 河川修繕工事(県単)99-5合併 堀割川親水護岸詳細設計業務委託 |
二級河川堀割川の八幡橋下流右岸において整備する、「磯子地区親水護岸施設」の詳細設計を実施した。過年度検討された浮桟橋、荷揚げ桟橋、人工干潟などの基本案を基に関係諸機関との協議を行い、設計方針を決定した。 平面設計を行い施設内容を確定した後、各構造物の詳細設計を行い、防災施設となることからレベル1耐震検討、高潮対策等に配慮した設計内容とした。 |
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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神奈川県 | 急傾斜地崩壊対策工事(県単)その1 | 三浦市の急傾斜地において崩壊防止対策、および津波災害時の避難路を兼ねる管理用階段の設計を行った。現場は露岩した斜面で、過去には落石もみられた。斜面全体の崩壊対策としてはアンカー付き吹付法枠工を採用したが、階段部にはコンクリート張工を採用し、張出し階段を設けた。“より早く、より高く”を念頭に、2工法を併用することで現地に適した階段を確保した。 |
道路部門
わが国では地震や水害等の自然災害が恒常的に発生しています。このような災害時、救援物資や人の輸送を迅速に行うため、道路網の整備は非常に重要なものです。
特に道路はいくつかの分野の複合体として存在しており、例えば河川の堤防道路、山間の道路、街路、狭あい道路、農道など、それぞれ付随する分野の知識が求められるため、経験の集積による専門技術を結集し、「安全」を最優先に、環境負荷の少ない、景観にも配慮した道づくりを目指しています。
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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横浜市 | 港南区桜道再整備計画測量設計委託 | 地域住民との間に意見交換会を計2回行って、広く市民の声を反映させながら、桜並木の道の再整備設計を行った。 道路線形は車両の円滑な通行、歩行者の安全性、景観、路面排水及び経済性など、総合的に複数案を検討し、意見交換会を経て決定した。美しい景観と、安全性や落葉処理などの日々のメンテナンスは両立が難しく、このバランスを取ることが意見交換会の主題となった。 |
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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横浜市 | 青葉区あざみ野南一丁目地内道路改良設計委託 | 青葉区内の比較的交通量の多い道路における道路改良事業に必要な基礎資料として、設計図面を作成し、数量を算出することを目的に行った。 当該設計区間端部の交差点は、右折車線の幅員が狭く滞留長も短いことから渋滞が発生しており、両側歩道を狭くすることにより幅員(2.0→2.75m)を確保することに加え、道路法線を改良し、滞留長(15→30m)を確保して渋滞緩和を図った。交差点内は軌跡図を用い、車両のすれ違い時の安全性などを確認した。 設計に先立ち、縦横断測量を実施した。 |
上下水道部門
蛇口をひねると安全でおいしい水が出てくる上水道や、大雨による浸水被害から街を守り、また使った水をきれいにしてから自然へと帰してくれる下水道。私たちが健康で快適な生活をする上で欠かせない上下水道ですが、老朽化による施設更新の必要性や、震災被害から施設を守るための耐震化、また近年多発している集中豪雨への対応など、多くの課題を抱えています。
私たちはこれら課題を克服すべく、蓄積された経験を生かし、最新の技術も積極的に取り入れながら、安全性・機能性・経済性などに優れた計画立案により、生活に欠かせないライフラインを守っています。
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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横浜市 | 野庭線口径700㎜配水管布設替工事(その3)に伴う設計業務委託 | 横浜市港南区日野南一丁目から港南台六丁目地区内における、市道7156号線の既設水道管700~1000㎜の布設替詳細設計を行った。 計画路線はバス路線であり交通量が多く、主要道路との交差部では埋設管が輻輳していることから、推進工法を採用した。経済性・周辺環境・土質資料等による判定から、長距離区間は泥濃式推進工法を、推進距離が短い区間では泥土加圧推進工法を採用した。 推進鞘管は900㎜で、最大延長178mの設計を行った。 |
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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横浜市 | 栄処理区三ツ境地区下水道整備工事に伴う設計委託 | 阿久和雨水幹線における、豪雨時に浸水被害が起きやすい状況の解消を目的とした雨水管渠の整備設計を行った。 既存水路の流下能力不足及び地形的に周辺よりも地盤が低い点が浸水の原因であると特定したため、新たな放流ルートの設計計画を行った。 必要管径は1,650㎜、施工方法については現況地形や経済比較により、R20mを含む泥濃推進工法を採用した。 |
鋼構造及びコンクリート部門
橋は単に「向こう側へ渡る」という機能を持つだけでなく、その形式や色彩において、架橋地点の周辺環境との調和を図って美しい景観を創出するという役割をも併せ持ち、ときに地域のシンボル的な存在にもなる構造物です。橋の建設には大きな金額がかかることから、長期的な視点での安全性と、ライフサイクルコストの経済性を重視した設計が要求されます。また現在ではすべての橋梁について、5年に1度の点検を行って健全度を診断することになっており、このことは橋の安全性を確保することはもとより、点検結果を基にした修繕計画の策定などによる橋の長寿命化に役立っています。
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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神奈川県 | 広域農道整備事業小田原湯河原線玉川橋梁詳細設計業務 | 小田原市早川地内の玉川に架橋された玉川橋梁の詳細設計を実施した。線形は決定された平面線形60mの曲線橋とし、縦断勾配は合成勾配の最大となる10%とした。上部工は比較検討の上PC単純中空床版橋、下部工は河川管理者の許可を得て河川砂防区域内に逆T式橋台2基を計画した。 橋台位置を決定して地質調査を実施し、その結果を基に基礎工は深礎杭とした。 また橋梁前後30m区間の広域農道、林道から広域農道への取付道路も併せて設計を行った。 |
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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横浜市 | 橋梁定期点検業務委託(その2) | 横浜市内における橋梁の損傷及び変状を早期に発見し、安全で円滑な交通を確保するとともに、橋梁に関わる効率的な維持管理に必要な基礎資料を得ることを目的として実施した。対象橋梁は63橋で、橋梁点検車・高所作業車・梯子などを用いて調査に当たった。跨線橋及び一部の橋梁においては、ロープアクセスによる点検を行った。また桁下の空間に余裕がない橋梁については点検用カメラを挿入し、動画及び静止画から損傷の有無やその程度を判定した。点検に当たっては河川管理者、バス会社、JR東海(新幹線)、所轄警察などと綿密に連絡を取り、安全確保の徹底に努めた。 |
都市計画及び地方計画部門
広くて緑の木々が連なる歩道と、公園や緑地などの滞在空間、水辺のカフェなど、「まち」は人々が居たいと思う目的地を有していることが必要で、それぞれ魅力を感じることのできる憩いの場とするため、各所に座る場所を備えていることも大切です。また人が出会い、話し、笑い合う、人中心のポテンシャルの高い空間とするため、通過交通をまちの外へ誘導する外周道路の整備なども求められます。
社会の変化が著しい現在において、まちづくりについても完成や成熟といった到達点はなく、変化に対応した今日的な価値を持たせるために常に見直し、柔軟に変化させ続けることが重要です。
「今」求められているまちづくりの方向性を的確につかみ、魅力ある、歩きたくなるまちを創出し続けてまいります。
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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千葉市 | 千葉駅西口駅前修景広場実施設計業務 | 千葉駅西口駅前修景広場の詳細設計を行うことを目的とし、利便性・景観性・安全性等に配慮すると共に、関係所管の意向および経済性等を踏まえた設計を行った。具体的には与条件の確認および調査を行い、実施設計として多目的広場の舗装検討、照明検討、シェルター検討、排水検討などを設計した。また緑化のために樹木も検討し、鳥瞰図、リサイクル計画書およびコスト縮減設計留意書も作成した。 |
地質調査
たとえば家を建てるとき、デザインや間取りなど、目に見える部分にのみ神経を使いがちですが、その地面の下にも同じように目を向ける必要があります。その地盤が軟弱である場合、家が傾いたり沈んだりすることがあるためです。さらにビルや橋のように家よりも大規模な構造物では、軟弱な地盤でなくても同様の現象が生じることがあります。このような状況にならないよう、「どんな対策を講じればいいのか」ということを「事前に」「的確に」判断するために、地質調査が必要となるのです。
また昨今の大雨による土砂災害などに対しても、危険箇所の地質調査により地中の状況を把握し、適切な対策を実施することで防災・減災に役立てることができます。
このように地質調査は、国土と共に生きる私たちにとって切り離すことのできない、重要な役割を担っています。
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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横浜市 | 鍛冶ケ谷南公園法面地質調査業務委託 | 急傾斜地崩壊危険区域に指定されている鍛冶ケ谷南公園周辺について、斜面の安定性及び安全性を検討するために必要な地盤特性を求め、設計及び施工に資する目的で、設計地点周辺で標準貫入試験併用の機械ボーリングを10箇所(延長155m・標準貫入試験155回)、簡易動的コーン貫入試験を13箇所(長さ37.98m)で実施した。 また粘性地盤から不攪乱2試料を採取して物理試験や力学試験を実施し、その試験結果やボーリング調査、及びサウンディング試験の結果を踏まえて、設計用土質定数の提案や想定断面図の作成を行った。 |
測量
測量は国土の実態を正確に把握し、社会資本などの整備を円滑に進めるための基礎情報を提供しており、建設プロジェクトの土台とも言える重要な役割を果たしています。
特に近年では宇宙技術やICT(情報通信技術)の進歩により、コンピューターの地図上に様々な地理情報を重ね合わせて表示するGIS(地理情報システム)が広範に活用され、カーナビゲーションシステムの普及や携帯電話への地図情報の提供など、測量の技術が私たちの日常生活の様々な場面で役立っています。
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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市川市 | 公共下水道計画平面測量業務委託(2801) | 現地測量A=0.63㎢ 基準点測量N=20点 水準測量L=3㎞ |
業務実績
発注者 | 件名 | 概要 | |||||||||||||||
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神奈川県 | 急傾斜地崩壊対策工事(公共)89-1、110-1 測量業務委託 |
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業務実績
発注者 | 件名 | 概要 |
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神奈川県 | 県営瀬谷団地用地測量業務委託(その3) | 用地測量A=2.99ha |